シドと白昼夢
作詞・作曲/椎名林檎 編曲/亀田誠治

昔 描いた夢で あたしは別の人間で
ジャニス・イアンを自らと思い込んでいた(こんでた)
現実には本物が居ると理解(わか)っていた

此処の所(ここんとこ)描く夢の あたしはあたしだから
欲望も(なん)も区別がつかなくなっていた(なってた)
現実でもほとんど不確かだ

あなたの髪を切らなきゃ
真っ黒な()の眼があたしの眼に光を()てば呼吸が出来る
いまは還らない影など全く()だけれど
あなたには殺されても()いわ

手錠をされたままであたしに(ひざまず)いた
独り切りじゃ泣いてばかりになる為
誰かにそっと寄り掛かるのであろう

あなたはあたしじゃなくちゃ
真っ白なほっぺたに透き通る小さな雨垂れを落としてしまう
でも泣かないで 今すぐ鍵を開けてあげる(あけたげる)
あなたには全て許しちゃうわ

あなたの髪を切らなきゃ
真っ黒な()の眼があたしの眼に光を()てば呼吸が出来る
いまは還らない影など全く()だけれど
あなたには殺されても()いわ

55 STREET / 0574 W.S.R / STRAWBERRY7 / アレコレネット / モノショップ / ミツケルドット